ペコロスの母の忘れもの
2019.03.26 Tuesday
よく、本のことが取り上げられていたり、映画になったりしていた時には、読んでいなかったのですが、今ごろひっそり読んでいます。
漫画の中に挟まれるエッセイ「死ねば良かとに そうつぶやいたこともあった」の中で、心の中で「こんげんなるまで生きとかんちゃ、死ねば良かとに」。と思った著者が、相模原の障害者施設で発生した、刃物による大量殺傷事件のことについて、
「こんげんなるまで生きとかんちゃ、死ねば良かとに」という気持ちの先にある世界なのだろうか。
僕は、もったいなあ、と思う。認知症の母、それも胃ろうを造設してからの母から得たものの深さ、静謐で豊かな時間の中で、身体の各部位が亡くなっていくのに輝き続ける命のぬくもり。
それらを捨ててしまう世の中になっていっているようで、ただただ、もったいないなあ、と思う。
この文章が読めただけでも、この本に出会えてよかったと思いました。
もちろん、この文章だけではなく、漫画から感じたものもたくさんあるのだけれど。
去年、看取りを経験して何よりも感じたことは、とても当たり前のことだけれど、人は死ぬ瞬間まで、最後の一瞬までその生(命)を生ききっているということでした。
今も、限りなく死というものが近い、死と伴走している人たちと日々を過ごしながら、老いや死が当たり前にある日常にようやく安堵して。
荒野の胃袋
2019.03.25 Monday
小説家の井上荒野さんの、「荒野の胃袋」を読みました。
去年、お父様の井上光晴の小説が原作の舞台を見てから、井上光晴や荒野さんのことをを知って。
今年は井上光晴の小説を読んでみようかなと。
荒野さんのエッセイを読んで思うのは、お母様の料理上手の凄まじさ。その腕前はとても有名だったようですが。
「父は、貧乏だった生い立ちの反動のように、「旨いもの」に執着した人で、母は父のために努力して料理の鉄人になったのでした」とあとがきに書かれていました。
この、あとがきがすごくいいので、ぜひともこの本を読んでほしいなと思うのですが。
あとがきに書かれていた、醤油と葱だけの焼きそば、なんだかとっても作って食べたくなりました。美味しそう。
それは、「彼はそれがあまり気に入っていない」という時に、お母様が溜息とともに立ち上がり作る、もう一品の料理だったそうですが。
まんさくの花
2019.03.25 Monday
前に住んでいたところでは、見た記憶がなかったのですが、引っ越してからよく見るこの花。
もしゃもしゃしていて、花火のような不思議な花。この花の名前はなんていうんだろう?と思っていて。
手元にあった本を見て、最初は「サンシュユ」?とも思ったのですが、写真をよく見ると、サンシュユはもっとまるっこい感じで。
さらに、「だれでも花の名前がわかる本」という花の本を見てみたら、これは「まんさくの花?」
そういう日本酒の名前があるのは知っていたけれど、これがまんさくの花なのか。
実は、私の住むマンションの敷地にも咲いていたのですが、写真を撮ろうと思ったらすでに枯れてしまっていて。
鶯谷に行ったら、まだたくさん咲いていました。
花のレッスン
2019.03.19 Tuesday
青山フラワーマーケットのレッスン、初回コース全2回の2回目。
グリーンで交差止めをする方法を習いました。
家に持ち帰り、おさらい。
この日はアレンジメントを作ったのですが、なんだかうるさい感じになってしまい、、、。
家に帰り、スイトピーを抜いたり、中心の花の位置を直してみました。
すっきりして、可愛くなったので、こちらは友人へプレゼントに。
前回作ったキッチンブーケ。ユーカリもどんどん芽が伸び(背が高くなっていたので少しカットしました)ミントも元気なので、アレンジメントから抜いたスイートピーと使わなかったラナンキュラスをここにいれてみました。
次のコースもすぐにでも習いたいのですが、ずっとやりたいと思っていた中国語を春からスタートさせる予定なので(私が勉強するのはは台湾華語)もう少ししたら、また花のレッスンを。
大阪の銭湯応援
2019.03.13 Wednesday
先日、久々に日暮里の銭湯「斉藤湯」に行ったら、入り口に去年の台風21号で被害にあった大阪の銭湯を応援するためのポスターが貼ってあり、この活動を知りました。
現在大阪では、10数軒の銭湯が休業しており、4軒は廃業しているとのこと。
台風の被害のことだけではないかもしれませんが、銭湯好きとしては微力ながらも、応援のステッカーを買わせて頂きました。
銭湯といえば、浅草の蛇骨湯も今年で休業されてるようですね。私は蛇骨湯には一度しか行ったことはないのですが、お湯に入り、江戸っ子って案外ぬるいお湯が好きなのかな?とか思った記憶があります。
ちなみにこの日はたまたま行ったのですが、斉藤湯は花のデンファレの入ったお風呂でした。初めて、生花の入ったお風呂に入りました。
斉藤湯は風呂上がりに美味しいビールも飲めます。最近、銭湯でビールも飲めるところも増えているみたいですね。
夏場には1〜2週間に1回ぐらいは夫婦で斉藤湯か鶯谷の萩の湯に行っていたのですが、私は寒くなってからはなかなか行けず、、。
夫は一人でも行っているようですが。
ちなみに、夫はもともとあまり銭湯が好きではなかったのですが、斉藤湯も萩の湯も綺麗なことと、やはりお湯の力なのか体の疲れがとれるということが銭湯通いの理由のようです。
新たな銭湯ファンが増えるといいなと思いつつ。
花のレッスン
2019.03.07 Thursday
暴走してもいいですか?
ずっと、イメージはあっても、それを形にできるテクニックがなく、花のことをもっと学びたいなと思っていました。
花のプロを目指すぞ!みたいなものではなく、気軽に受けられるレッスン。青山フラワーマーケットの花のスクール「hanakichi」に今日から通うことに。
今のところはあと一回この初心者コースを受け、(全2回)次のブーケやアレンジの基本コース6回を受講しようかなと。
初回はテクニック的なことではなく、花の正面や表情を見たり、花の香りを嗅いだり。
今日使う花についての座学を聞いているだけでも、楽しすぎて頭がくらくらしてきて。バラには7種類の香りがあるとか、青紫のラナンキュラス、Mブルーは宮崎のMとか、このMブルー表と裏の花の色が違うんですと言われて見てみると、わぁー!本当だ!言われないと気づかなかったなとか。
今まで、カーネーションってそんなに好きな花ではなかったけれど(バイパーは好きですが)国産のカーネーションって、こんなに綺麗なんだなとか、カーネーションの花びらは自然光で見るときらきら光っているとか。
このカーネーションは個体によって色の出方が違うので、ちらっと隣の人の花を見てくだいって言われてみたら、同じ花でも全然違う印象だったり。斜め前の人の花はすごく紫っぽい色でした(見すぎ?)
水揚げの仕方や、新鮮な花の見分け方、咲くタイミングを切り方や水の量で調整する方法、もういろんなことが、そうなのか!と目から鱗で。
正面をカーネーションにして花を組んでみましたが、後ろの花たちも素敵なのです。こういうアレンジって、花材によるところも大きいですよね。こうやって、改めて写真で見ると、気になるところもいろいろありますが、、。
ずっと自分のセンスのなさに絶望していましたが、花材のおかげか、こういうのが作ってみたかったというようなフェミニンな可愛らしいものができて、嬉しかったです。
よく、青山フラワーマーケットのお店の店頭で売られている、キッチンブーケと呼ばれる小さなブーケも作りました。
私はいつも花を買う時は、他の花と合わせることは考えないので、「この子が好き!」という花を家に連れて帰っています。
きっと、オレンジのラナンキュラスも白いスイートピーも、店頭で見ても選ばない花なのですが、緑が入るとこのバランスすごくいいなって思って。
家の台所に飾ってしばらく、じーっと眺めていました。新しい世界。
一輪挿しにさしたバラも持ち帰り、玄関がとってもいい香りに。
不思議なことに、いつもは全然思わないのですが、玄関をピンクで埋め尽くしたい!と思っていたら、ピンクの花がたくさん集まってきました。
もう少し、集めてみようかな。