春の農園とことば

2015.03.24 Tuesday















先週の日曜日、参加している近くの農園に行ったら、いろいろな花が咲いていたり、農作物が育っていたり、植物の芽がでていました。
2月に行った時は閑散としていて、去年植えたあの花の種や球根はどうなったのかな?と思っていたのですが、土の中でゆっくり成長していたのですね!なんだかとても嬉しくなりました。
私も4月になったら、いろいろなことを始めたいなと思いました。今は少しばかり、足元に水脈を貯めている時期かな。
この足元に水脈を貯めるという言葉は村上春樹さんが、読者からの質問や相談に答えるというサイトを見ていたら、答えのところに書かれていた言葉で、ずっとこういう今のような状態の時って、なんていえばいいのかな?と思っていたので、そうそうこんな感じと使わせてもらいました。
今していることの一つに、今年やろうと思っている展覧会のタイトルを考えるというのがあって。
言葉、コトバ、ことばを探しています。

 

戦場のガールズ・ライフ

2015.03.16 Monday


 

世田谷文学館で行われている、岡崎京子さんの展覧会「戦場のガールズ・ライフ」にようやく行ってきた。
これは絶対に見なくてはいけない展示だと思っていた。
東京で一人暮らしを初めて、何かにのみこまれてしまったり、のみこまれまいとぎりぎりのところで踏みとどまったり、そんな日々の中、岡崎京子の漫画が自分にとっての強烈な救いであった時期があった。
岡崎さんの漫画は何冊か持っていたけれど、今は手元にはない。でも捨てた覚えもないので、神戸のかつての祖母の家、今はもう屋根の壁が朽ちて落ちてきているあの部屋の本置き場を探せばあるのかもしれない。
岡崎さんの代表作とも言える「リバーズ・エッジ」の中ででてくる、ウィリアム・ギブスンの詩の引用の言葉、「平坦な戦場で僕らが生き延びること」この言葉に、当時の自分は心を重ねた。
この時代のことが語られる時には、何度もこの言葉が引用されていた。ある社会学者の終わりなき日常を生きるというような言葉も、いろいろなところで使われていた。
でも、この展示を見て、あの時代がどうとかこうとかそんなことにはあまり思いは巡らず(実際によくわからないし)
なんだか、その時の自分の痛さとよくわからない高揚感を思い出して、甘酸っぱくて恥ずかしいようなそんな気持ちになって、汗をかいた。
展示の最後に、岡崎さんが視線をコンピュターで読み取る機器を使って、綴った言葉があり、その言葉を見たら胸がしめつけられた。
短い、とても素敵な言葉だった。

そして、多くの方が引用していると思うけれど、この言葉を読んで自分が当時、この人の描く漫画に惹き付けられた理由がわかったような気がした。

いつも一人の女の子のことを書こうと思っている。
いつも。たった一人の。一人ぼっちの。
一人の女の子の落ちかたというものを。
一人の女の子の落ちかた。
一人の女の子の駄目になりかた。

「ノート(ある日の)」より

世田谷文学館 戦場のガールズ・ライフ

 

朝日新聞Reライフ

2015.03.15 Sunday


 

今日、3月15日付けの朝日新聞の全国版の朝刊の「Reライフ」というコーナーで小野さんが登場しています!
遺影といっても、最近は昔とは変わってきていますね。
私は、二谷英明さんの遺影として飾られていた、横位置の写真でたばこをすっている写真。あんな遺影も素敵だなと思いました。
撮影の方ももちろん歓迎ですし、百歳王写真館はギャラリーを見るだけでもいいですので、気軽に遊びに来てくださいね。

百歳王写真感

 

today's portrait

2015.03.09 Monday



 
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