言葉のない

2015.02.28 Saturday



今週、1月から撮影していたある撮影が終った。人とのコミュニケーションって、言葉を通じてのやりとりがしめているところが大きいと思うけれど、撮影した人の中には、ほとんど言葉を発しない人や、その人の話していることが自分にはほとんど理解できないというようなこともあったりした。
でも、こちらの言った言葉が伝わってないわけではないと感じたので、ずっと手探り状態だったような気がする。
その人の言葉がわからなくても、一緒にいる時間が楽しいと感じた時もあった。
ある時は、見知らぬわたしがいて撮影していることで混乱する人や何度も人から、撮影してもらえばと促されたせいか怒り出す人もいたし、正直私もそういう状況に全く平気なわけではないけれど。
あの場所のごちゃごちゃしたよくわからない居心地のよさとか、混乱することをも受け止めようとするみんなの働く大切なあの場とか、何かが写真の中に写りこんでいるといいなと思いつつ。

 

はーい!

2015.02.21 Saturday



 

セロひきのゴーシュと猫の事務所

2015.02.21 Saturday



去年の夏、友達と大阪の通天閣のジャンジャン横丁を歩いていたら、表に古本を置いてあるお店があり、本を見ていたら、中はギャラリーになってるから見ていってと声をかけられた。
ギャラリーには、その声をかけた男性の作品で、猫がジャズを演奏している絵が飾られていた。
お店は1年のうち、ほとんどあいていないらしくて、たまたまあいている日に遭遇したようだった。
一杯100円の珈琲があり、珈琲飲むか?と聞かれたけど、朝ご飯にうどんを食べたばかりやし、どうしようかな?と友人と迷っていたら、日本一か世界一か忘れたけど、美味しい珈琲やでというので、ほんまかな?と思って、頼んでみた。
飲んでみたら、おじさん自身が「まぁまぁやな」というような、もらいもののインスタント珈琲だった。
思いっきりべたな感じだけど、一緒にいた東京から来た友達は、このやりとりをとても楽しんでくれているようだった。
友人と絵のポストカードを2枚づつ買ったら、サービスで絵を描いてくれて、私の絵はセロひきのゴーシュ。
確かに自分はゴーシュのようなところがあるので苦笑い。
友人の絵は猫の事務所。その本を二人とも読んだことがなかったけど、読んだらわかるというので東京に帰ってきて読んでみた。
いじめられている猫といじめをしている猫たちも罰を受ける?というような不思議なお話だった。
なぜ、おじさんは友人にその絵を描いたのだろうか?本を読んでますますわからなくなった。
友人はいじめをするような人ではもちろんないし、いじめられるような感じでもないマイペースな人。
もう一度おじさんにあって理由を聞いてみたいけれど、お店で出会える確率は少なさそうなので、毎年展覧会を開いてるという四谷に会いにいってみようかな。
 

ドキュメント72時間

2015.02.18 Wednesday

2月20日(金)のNHKのドキュメントタリー番組、「ドキュメント72時間」は赤羽の立ち飲みおでん屋さんの丸健水産のようです!
ここのおでんも雰囲気も好きです。ちなみに、昨日も行きましたけど。

NHKドキュメント72時間

 

沖山秀子

2015.02.13 Friday


 

もう3週間ほど前ですが、夫が朝日新聞の「be」の映画の旅人というのに、叔母さんが出ているよと新聞をお店から持ち帰ってくれました。
その「be」は今村昌平監督の「神々の深き欲望」の特集で、主演のトリ子を演じていた叔母の写真も出ていました。
叔母さんと呼んでいるのは、女優で歌手でもあった沖山秀子という人です。

前に一年ほど、亡くなった神戸の祖母の家に一人で住んでいた時に、着物の入った箪笥を片付けていたら、奥の方から叔母さんのこのレコードが出てきました。
レコードをかけるものがなかったので、これは後日購入したCDです。
祖母は叔母さんのレコードを隠すように持っていたのかもしれません。おさわがぜ女優でビルから飛び降りたりもした叔母はなんとなく親戚の中ではタブーでした。
昔、10代の頃に祖父のお葬式で、他の人とは全く違う印象の目力の強い美しい人がいて、気になって仕方がなくて、その人ばかりを見つめていました。
後から母に「あの人は女優さんやで」と言われたのですが、あれが叔母だったのでしょうか?
(母にメールで確認していますが、まだ返信はなし)
もしそうだとしたら、一度会ったか会わないかぐらいなのですが、私はこの沖山秀子という人が気になって仕方がありません。
いつか、ゆかりのある人にインタビューをして叔母のドキュメンタリーを撮ってみたいというようなことさえも考えてしまいます。
ちなみに、このレコードのジャケットも凄く良い写真ですが、誰が撮ったんでしょうか?
今日、ライナーノーツを見て確かめようと思ったら、行方不明になってしまっていて。知っている方がいたら、教えてほしいです。

 


 
祖母は特に歳をとってから、沖山の家の話をしていました。奄美の小さな島から神戸に出てきた祖母は、先に神戸に住んで商売をしていた、沖山秀子さんの実家の沖山の家でお世話になっていたようで、そこで着物や机を買ってもらったり親切にしてもらったことが本当に嬉しかったようで、何度も何度も当時の嬉しかった話をしていました。
交互に島の姑にいびられた辛かった話をしていて、歳をとると特に嬉しかったことと特に辛かったことを思い出すのかななんて思いながら聞いていました。
この本はたまたま千駄木の古本屋さんで入手できた「直射日光」という本なのですが、最初の冒頭のところで
「そして、私達兄弟の世話は、女中として郷里の奄美大島から呼び寄せた三人の遠縁の、まだ十六、七になったばかりの娘達に任せたままでした。
充分に教養のない、まだ世間を知らぬこんな娘たちに、私はなんの影響を受けませんでした。」と書かれていて、もしかしてこれは祖母のことかな?ちょっと失礼な!と思いながら読んでいました。
なにか、叔母のことを知ることは祖母や自分たちのルーツのようなものを知ることへも繋がっていくのです。
でもそれはひとまず置いておいて、この沖山秀子という人がどういう生き方をしたのか知っている人たちに話を聞いてみたいという思いがあります。
 

シーサイドタウン

2015.02.13 Friday



 
小学生の頃に住んでいた、不思議な町。そんなに長く住んでいたわけではないので、ずっと記憶が断片的な感じでした。
その後、この町にあった建物やいつでもゴミが捨てられて、ゴミ処理場まで直結している真空のダストシュートボックスなど、他の町では二度と出会うことがなかったので、なんか幻だったのかな?と思って、大人になって一人でカメラを持って町へ行ってみたこともありました。
写真はその時に撮影したもので、プリントを今日カメラで複写したものなので、ちょっと粗いですが。
ある時、R不動産の団地のサイトを見ていたら、この団地が出ていて!

団地R不動産  芦屋浜団地

このサイトを見て、いろいろそうだったのか!と知って、自分の中の謎がとけていったのです。
私が住んでいたのは、タウンハウスと呼ばれる、別の建物でしたが、この団地(当時はマンションと呼んでいたような記憶がありますが)には、従姉妹や友達が住んでいたので、よく遊びに行っていました。同じような建物が続くので、子どもは迷子になった気分になって、けっこう混乱するんですよね。
私が住んでいたタウンハウスもとても変わっていて、地下室や屋根裏部屋があって、天井がとても高い建物でした。
たぶん外国を真似たような建物だったのかもしれません。
本当にこの町の風景の記憶が強烈で、子どもの頃はカメラを持っていなかったので、ただただ目と記憶に焼き付けて自分の中に閉じ込めてそれを忘れないようにしたいと思っていました。
大人になった今は、だから写真を撮るのかななんて思ったりもしますが。

この町に住んだのは少しの間で、その後別の地方に住んで関西に戻り、一人で東京に出たので大人になってから、かつてこの町に住んでいた子どもに出会ったことはありませんでした。
5年ほど前に偶然にタウンハウスの向かいに住んでいた同級生の男の子に出会い、ようやく誰かに町の印象を聞くことが出来ました。男の子は高層住宅を見ながら、空想ごっこをして遊んでいたそうです。
ちなみに、その同級生の男の子は東京で物語を書く人になっていました。

 

ニュータウン

2015.02.11 Wednesday





 
1月のお正月が明けて少しした頃から、ある撮影のために、かつてニュータウンと呼ばれた町へ通っています。
最初は駅前の印象で、チェーン店ばかりの人工的な町なのかなと思ってしまっていたのですが、長い年月の中でいろいろな営みや活動が生まれ、そういう場所にお邪魔させて頂いて、この町が少しづつ好きになっています。
やっぱり、町を作るのは人なんですね。
 

農園

2015.02.11 Wednesday


 
ささやかな収穫。
 
先週の日曜日、近くの農園のワークデーに久々に行くことが出来ました。

 

オリーブの枝を一つもらってきたので、接ぎ木に挑戦してみようと思います。前に、パキラを接ぎ木で増やせたのですが、オリーブはどうかな?

 

高浜寛さん トーチweb

2015.02.08 Sunday

大好きな漫画のサイト、トーチwebで、大好きな漫画家の高浜寛さんの漫画が読むことが出来ます!
新作の「蝶のみちゆき」の刊行記念で、今までの作品や、新しい書き下ろし、単行本未収録の作品も読むことが出来ます。
高浜さんの日本で出ている漫画はたぶん全部持っていると思うのですが(蝶のみちゆきはまだ購入していないですが)
今回、書き下ろしの「ロング・グッド・バイ」も凄くいいです。私は高浜さんが漫画の単行本の最後に書いている文章もとても好きなのですが、この「ロング・グッド・バイ」の最後の文章も凄くいいです。
単行本未収録で初めて読んだ「My Mellow Christmas」も、渋くじわじわと胸に響きます。
高浜さんは、どうしようもなさを描くのが本当に上手な作家さんだと思います。
日々の中で、思い通りにならないことなどたくさんあって、それを淡々と描いてゆく。適当な気休めの希望など描かない。
それでも人は生きてゆく。そのことが、ちゃんと物語になってゆく。
なんか、勝手に高浜さんを語りすぎて、気持ち悪いファンになってますね、、、

トーチweb

 

成人式

2015.02.04 Wednesday









 
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