二足のわらじ

2013.12.31 Tuesday




今日を持ちまして、7年間。神戸を含めると8年間続けてきた介助の仕事を辞め、二足のわらじを脱ぐことになりました。
来年からは写真に専念します。

写真以外のことで、こんなに長くなにかを続けたことがない私が介助を続けてこられたのは、人との出会いが大きかったんだろうなと思っています。
自分にとって、介助ってなんだったのかな?そのことを書きたいと思っていたのですが。
実は一昨日に父方の祖母が亡くなり、昨日、東京に住む夫の叔父が亡くなりと続けて身内を失い、なんだか頭がぼーっとしていまい。
最後の介助と祖母のお葬式の日が重なり、鳥取に帰りたい気持ちもあったのですが、最後を急に休んでこんな形で終わらせてしまったら、ずっと後悔しそうだし、自分の中での介助という仕事を終らせるためにも、東京に残っていつも通りに仕事に行くことを選びました。
来年になれば時間も少し出来るので、そのときに鳥取へ帰りたいと思っています。

最後にお花や入浴剤や素敵な器など、いろいろな方からプレゼントを頂きました。
ピンクのスイトピーなんて可愛らしい花をもらうなんて、初めてでとても嬉しかったです。

交代の介助者の方からもサプライズでお花を頂きました。








本当に長い間、ありがとうございました。
これからも関係は続いていきます。

 

ケアラーズカフェ

2013.12.22 Sunday




ずっと行ってみたかった、阿佐ヶ谷にあるケアラーズカフェ&ダイニング「アラジン」のお店と日比谷花壇のコラボレーションによる、花のアレンジ講座に参加させて頂きました。
今回はお正月がテーマ。松や菊、水引を使い華やかなアレンジが完成しました!
同じ花を使っていても、参加者の方それぞれの個性が出て、違う印象のアレンジが出来上がり面白かったです。
自分で作ろうとすると、こんなにたくさんの種類の花を集めることが難しいですし、プロの方に教えてもらうと立体感が出て、やっぱり出来上がりが違います。
いつもは独学で思いつくままに作っているので、、。





完成後は美味しいケーキとお茶を飲みながら、皆さんのお話を聞いたり。
ケアラーズカフェという名前でピンときた方もいると思いますが、アラジンは介護をしている人が集える場で、今回の参加者の方も親の介護をしていたり、これから、どういうふうに介護をしていこうか考えている方などが多く。
ふだんはカフェとして営業しているみたいですが、母の介護をする娘による会「娘サロン」「介護おむつ講座」「介護職本音のつどい」などいろんなイベントも行っているようです。
自分の親は今のところ元気ですが、いざという時に話を聞いてもらえたり、相談できる場所があるって本当に大切なことだなと思います。

Carer's cafe&dining アラジン

 

2013.12.18 Wednesday

先週の週末、関西へ出張撮影に行って来ました。
その時に見たこと、感じたこと、考えたこと。
たくさんの人に出会い、いろんな場所へ行って写真を撮りながら、その中に自分のやるべきことが見えた気がしました。
それは今までの続きのようでもあり、新しい扉のようでもあり。
場の持つ力、人と人が関わって生きてゆくこと、揺れ動く感情も。
そういうことを丁寧に拾いながら写真を撮り、それを人に見える形にして、仕事にしていきたい。
と思っている真夜中。





 

薔薇

2013.12.11 Wednesday




今年のうちにあれも、これもとせわしない気分になるので、ちょっと花でも。
石けんのようなかおりがします。
 

四谷区花園町

2013.12.07 Saturday



高浜寛さんの新作、「四谷区花園町」が発売されていました!
高浜さんと同じ天草出身の友達が、あきこさんが好きそうと漫画を貸してくれたのが、高浜さんを知るきっかけでした。
高浜さんは、男女のどうしようもない感じを描くのが本当に上手な漫画家だと思います。
人から好きな漫画家は?と聞かれたら、長年ファンの吉野朔実さんと高浜寛さんと最近は答えています。
今回は戦争へ突入してゆく時代の男女の話。はっきりいって名作です!また、号泣してしまいました。
主人公は昔でいう性風俗雑誌、今でいうところのエロ本のライターの男性と絵のデッサンのヌードモデルの女性の物語。
主人公の女性がからゆきさんの娘という設定も天草出身の高浜さんの何かを感じてしまいます。
あまり書くとネタばれになってしまうので、話の内容の全部は書きませんが、大切な人を守るために何かを捨てること、それぐらいで断ち切れない女のしぶとさ、戦争が奪ったもの。それでも残っていったもの。

高浜さんの本のあとがきの言葉もとても好きです。
この作品を描くベースになっている、自分の祖父と祖母の兄のこと。
祖母が子持ちの未亡人として50年間も誰ともつきあわずに、再婚もしなかったこと。そんなに祖父は魅力的な人だったのか?と。
そんな現実と土地と家族の記憶、そこに物語が混ざり合って、こんなぐっとくる漫画になるなんて。

 

アジアへのまなざし

2013.12.02 Monday




先週の週末、友人の主催のお茶会へ行ってきました。
歴史茶話会「大川周明 アジアへのまなざし」というちょっと一風変わったお茶会。
実際に大川周明の住んでいた邸宅で、お茶会は行われました。
大川周明。友人から聞いて、はじめてその名前を知りましたが、存命のA級戦犯の中で唯一生き残った人物と聞いて、興味をもちました。
戦後の評価に対して、もう一度読み直す行為。
参加者は歴史に詳しい方ばかりでしたが、私はあまりにも無知なので、、、











それでも参加してみたいと思ったのは、A級戦犯の中で生き残った大川周明という人が見ていた景色を見てみたい。
もし、自分の心の中にひっかかる景色があるのならば、写真に撮ってみたいという思いからでした。








お茶の先生も、とっても素敵な方でした。
お道具自慢や礼儀のためというのではないところでの、お茶への解釈。
お茶をゆっくり飲みながら、語り合ったりってとても大事だと思います。
お点前も出来ないので、ちょっと緊張していましたが、先生の持っている茶畑のお茶の葉で作られた、プーアル茶や紅茶がとても香り高くて美味しかったです。





過去は今や未来に繋がっているので、もっといろんなことを学ばなくてはいけないなと思いました。
貴重な体験の場を与えてくれた友人にも感謝を。

友人の宮坂さんのコラムはこちらから、読むことが出来ます。

ほんばこや かぶく本箱
 
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