師走

2011.12.29 Thursday

 


年賀状を書きながら、今年は本当にたくさんの方たちにお世話になったんだなと改めて、思った。 
去年の今頃は、まだ何も始まっていなかった。 
ちょうど、今頃の時期に新宿のニコンサロンに「ここに生きる」を提出しに行ったので、どうなるかな、どうなるかなと思いながら、年を越した。 
年が明けてから、展示や本の掲載や、いろんなことが決まり、目の前のやるべきことをひとつひとつ、集中して取り組んでいるうちに、あっという間の一年だった。 
今月に入り、いくつかの撮影の仕事を頂き、自分の中でのハードルの高いものもあったけれど、受けたからには、その場の中で自分の考えられる最前の状況をつくして、撮影に取り組もうと思えた。 
こう思えたことは、自分の中で、とても大きな変化だった。 

今年持ち越した、いろいろなものを持ったまま、来年に向かう。 

来年、2月にあるプロジェクトに参加させて頂きます。
 いろいろな街への思いを、いろんなクリエーターの方たちが形にして、それぞれ一冊の本にするプロジェクト。
 昨日は、自分で完全データ入稿を選んだものの、やり方を見たら、難しくて固まってしまって、友人に助けを求めたりと、、、。 
その前に、まずは選ぶ写真。
帰る度に撮り続けていた、あの街の写真、1枚1枚と向きあってみようと思います。 
何が見えるのかな。

クリスマス・イヴ

2011.12.26 Monday

 散らかり放題の部屋。
年末、大掃除できるのかな、、と思っていたら、友人が遊びに来ることに!
「人が遊びに来るから、無理矢理でも片付ける方式」で、なんとか片付けることができました。
よかった。

我が家のクリスマスメニューは

・里芋のたいたん
・かぶの浅漬け
・ホタルイカの沖漬け
・刺身(夫と友人が、いい魚屋さんで奮発してくれました)
・魚屋特製、いかの塩から
・ローストビーフ

日本酒にあわせたメニューにしたら、こんな感じになってしまいました。
しめは、巣鴨の蕎麦屋さんで蕎麦。

家の近所のスーパーで牛肉の塊が安くで売っていたので、ローストビーフを作ってみたのですが、すごく簡単でした。

肉に塩、胡椒をする。常温になるぐらいまで置く。
フライパンに油をひいて、表面を焼く。
アルミホイルをして、200度のオーブンで8分〜15分の間ぐらいで焼く。(焼き具合の好みで)
以上。
肉を焼いている間に、醤油と白ワイン、味醂と砂糖少しを煮つめた液を作り、液が冷めたら薄切りにした玉葱と肉を一緒につけこみました。

余ったお肉は、次の日にサンドイッチに。
美味しかったです!



鳥取

2011.12.26 Monday

 

祖母は眠り続けていた。

傀儡師

2011.12.23 Friday



式の前日、撮影の下見に行った帰りに阪急を阪神に乗り換え、ずっと行きたかった、西ノ宮えびす神社へ行ってきました。 
文楽を見るようになってから、機会があれば、ここへ行きたいと思っていました。
ここに集まっていた、傀儡師。
今でいう人形遣いたちが、えびす信仰を伝えるために、各地へ人形を操りながら、信仰を伝えていったのが文楽のはじまりと、、。
でも、きっと違う場所にはその場所の言い伝えがあると思いますけど、と宮司さん。

 実はこの西ノ宮えびす神社は、あの毎年テレビニュースで見る「十日えびす」福男を決める走り参のある、あの「えべっさん」で、小さいころに十日参りの時に両親に連れられて何度も来た、あのえべっさんだったのです。 
20年以上ぶりに訪ねました。


    

このあたりに、傀儡師たちが集っていたのかなぁと、想像してみたり。
 えべっさんの宮司さんに聞いたら、近くに傀儡師の人たちが住んでいた地域があり、そこにあった、今はなき神社と傀儡師たちを奉っている記念碑があるというので、ちょっと足を伸ばしてみました。


   

産所町という地名は見つけたものの、記念碑が見つからず、通りゆく人に「この辺りに傀儡師の方たちが住んでいたと思うんですけど、、、」と訪ねると、「何それ!そんなんしらへんわ!」と。 
あれ?と思って、別の方に訪ねてみたら「私、知ってるわ!」と案内してくれました。 目の前を気づかずに、通りすぎていたみたいでした。

 


碑を読むと、いつのまにか傀儡師たちは、この地域からいなくなってしまったみたいです。 
この碑には、「かいらい」とふりがながふっていましたが、「くぐつ」と読んでも、いいみたいです。 私は「くぐつ」の方で読んでいました。 
そういえば、操り人形みたいな例えで、傀儡政権という言葉があり、たまに使われているのを見たことがありました。 
気づかないうちに、人形遣いにまつわる言葉を耳にしていたのですね。

鈴木清写真展

2011.12.16 Friday

 ある方の大切な式の撮影を頼まれ、先週末から関西へ帰っていました。
ちょうど、大阪のギャラリ−で、写真家の鈴木清さんの写真展が開催されているということで、撮影を終えた次の日に行ってみたのですが、日、月はギャラリーが休みで、閉まっていました。
あぁ、本当に残念。

でも、諦めきれずに、閉まっているギャラリーのガラス越しに、顔をくっけて、目を凝らして、なんとか見ようとしてみましたが。
次の日、ギャラリーの方は、あまりにもガラスが皮脂でべたべたで、びっくりしたと思います。
この場を借りて、謝っておきます(この、ブログを見ることはないと思いますが)
すみません。

鈴木清さんの写真展は12月24日(土)までです。
日、月は休みですので、ご注意を。





アーヴィング・ペンと三宅一生

2011.12.16 Friday

 


少し前なのですが、夫と、写真家のアーヴィング・ペンとファッションデザイナーの三宅一生さんの展覧会「Visual Daialogue」を見に行ってきました。 
実は、アーヴィング・ペンは夫の一番、好きな写真家なのです。 

13年間、1年に2回、三宅さんのコレクションをペンが撮影する中で、三宅さんは一度も撮影に立ち会わなかったそうです。 
ペンに自由に撮影してもらうために。 
それは本当に、なかなか出来ないことだと思います。 
そして、出来上がった写真から、新しい刺激やインスピレーションを受け取り、また服作りをしてゆく。 
とても美しい、循環だと思いました。 
個人的には、アーヴィング・ペンのオリジナルプリントがとても面白く、もっと見てみたいなと思いました。

お互い、見た時には展覧会の話はあまりしなかったのですが、後日、夫のブログを見たら、この時に感じた様々なことが記されていました。
こんなに、いろいろなことを感じていたなんて、、、!


 「Visual Daialogue」は来年の4月8日(日)まで。 21_21DESIGN SIGHT (東京ミッドタウンガーデン内)

トラトラ大虎

2011.12.08 Thursday

 


先日ちょっと夫婦喧嘩をして、思わず「離婚する」とtwitterで呟いたら、友人たちを心配させてしまい。 
twitterの使い方として、色々あると思うけれど、自分の興味のある人をフォローして、その人の情報を得るとか、自分の活動の宣伝をうまくアピールするとか。 
あと、呟くことによって、ちょっと気持ちがすっきりするとか。 
でも、自分はそんなに器用に、そういうツールを使いこなすことができないのだなと思い知った。 
どちらかというと、言いたいことを言わないように我慢するとか、たまたま見た人の心の暴発のような呟きに対して、いつまでも心をすくいとられたり。
 フォローしている人の、彼が亡くなったという呟きを見た時、あんなにあんなに、いつも楽しそうだったその人と彼のこと。
まだ一度も会ったことのない、その人のことを思って、1週間ぐらい、ぼーっとしてしまったり、、、。 
でも、きっと本当のところは、その人のことを思っていたというよりは、自分に同じことが起こったらと思って怖くなってしまったのだと思う。 

twitterは辞めてしまったのだけど、むしろ密接に人と人との繋がりは続いている。

三木淳賞・伊奈信男賞

2011.12.02 Friday

 先日、今年の三木淳賞と伊奈信男賞の受賞パーティーがあり、新宿ニコンサロンへ行ってきた。
三木淳賞は、私も今年、「ここに生きる」で展示させて頂いた、Juna21の中から選ばれる。
今年の大賞は、「Not yet retugees」の添田康平さん。
日本政府の難民申請を出し続けている、ミャンマーから出国してきたタボサンと、過ごした日々のモノクロの写真。
受賞に対しての、添田さんのスピーチがとてもよかった。
いっけん、何も関係ないような、タボサンが入国管理局に収容されていた時に、そこにある調味料をあわせて、オリジナルの調味料を作り、その調味料がとても人気だった話。
きっと、「難民」「不法滞在」などの言葉から、その一面だけをとらえて、勝手にイメージしてしまう私たちへの牽制というか、添田さんの抵抗のようにも感じた。
とてもユーモアを交えながら。
添田さんにとって、タボサンは大切な友達なんだと思う。
そんなような写真だった。
だからこそ、立ち位置の違いは、否応なく写真に写りこんでしまうのだけど。


伊奈信男賞は李尚一さんという、韓国人の方。
「光州 望月洞」というタイトルの、韓国で1980年に起こった光州事件をずっと撮り続けている方。
私は、この事件について知らなかったのですが、李さんは、その時は軍の立場にいて、学生を鎮圧、射撃する側だったそうです。
その時に感じた思いが、李さんを写真を撮ることへと導き、ずっと光州事件を撮り続けることになったという。
見る側も背筋を伸ばして、その写真と向き合わなければいけない、そんな写真だった。

この日は韓国からも、写真関係の人たちがたくさん来ていたけれど、私自身はあまり誰にも話しかけれられず、でもその場の雰囲気は楽しんで、早めに失礼した。

帰りに一人で、ベルクで白ワインを一杯だけ飲んで、自分にもお疲れと励ました。

添田さん、李さん、おめでとうございます。
展示は来週の5日まで、新宿ニコンサロンで。最終日は15時までです。





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