同級生
2010.05.29 Saturday
先日、ここに書いた「アヒルの子」の監督のブログを読んでいたら、ある映画のサイトが紹介されていて、なんとなくそのサイトを見たのです。
その映画に少し興味を持ったので、サイトの中のコメントのコンテンツを見ていました。
そしたら、あれ、どこかで見たことのある名前が!
でも、まさかまさか、そんなことはないよな、、、。小学校4年生の時に向かいに住んでいた同級生の男の子と同性同名だけど、そんなことって!?
その名前のところにリンクしてあった、サイトのプロフィールを見てみたら、私と同級生、、、しかも、アメリカに住んでいた!これはこれは、せいちゃん!?せいちゃんだ!と思い、思い切ってそこにあったアドレスにメールをしてみました。
結果、やっぱり、せいちゃんだったのです!
お互い引っ越しが多かったので、実際に一緒に過ごしたのは1年ぐらいだったみたいなのですが、親同士が仲がよかったこともあって、私の中でものすごくそのときの記憶が強く残っているのです。
私はその頃、せいちゃんのお母さんが大好きでした。
せいちゃんの家にいくと、とても美しい洋食器でお茶を入れてくれて、お砂糖も今まで見たことのない、キラキラとした綺麗なものでした。
マシュマロを焼いて食べると美味しいと教えてくれたのも、せいちゃんのお母さんでした。
あまりの驚きに、すぐにうちの母に電話したのですが、母の記憶によると私とせいちゃんは喧嘩ばかりしていたそうです。
私は全く記憶にないのですが。
記憶って本当に曖昧。
写真を撮っていると、とくに記憶についてはよく考えますが。
せいちゃんは現在、劇団を主催していて、作・演出家のようです。
俳優としても、いろいろお仕事をしているみたいです。
自分のやりたいことを続けてゆくことは、本当に大変なことなので、せいちゃんが頑張っていることを知って、本当に嬉しかったです。
自分も、もっともっとやらなくては。
アヒルの子
2010.05.24 Monday
23日のイベントが雨で中止になったため、夕方、東中野のポレポレにてドキュメンタリー映画「アヒルの子」と「LINE」を見てきました。
「アヒルの子」は見たかったのですが、この日に行ったのは、トークショーが映画監督の松江哲明さんだったからです。
先日、たまたま見ていたテレビで、最近の映画のベスト5を選ぶという番組があり、その時に出ていた松江さんのコメントがすごくよかったので、もっと話を聞いてみたいと思ったのです。
ちなみに、私は松江さんのデビュー作「あんにょんキムチ」偶然にも、昔このポレポレで見ていました。
「アヒルの子」は小野さやかさんという女性の監督のセルフドキュメンタリーで、5歳のころ、1年間ヤマギシに預けられ、自分はその時に捨てられたという感情を持ち、二度と捨てられないように、ずっと「いい子」を演じていた。その自分を、家族を壊したいと、家族に立ち向かってゆく前半の話とヤマギシにいた1年の記憶がなく、その記憶を取り戻すために、かつて同じ時間を訪ねた人たちや、ヤマギシを訪ねてゆくという物語です。
ヤマギシにいた子供たちについての本は何冊か読んだことがありますが、極度の恐怖感から、その時の記憶がないという人がいるという話が何度か書かれていました。
よい子でないと、叩かれる。怖い。怖い。母親は助けには来てくれない。
5歳の小野さんが、お母さん、助けて!と泣き叫んでいるように見えました。
見ていて胸が詰まってきたのですが、最後に見終わった時には、小野さんがどんなに家族に愛されているかが、この映画を通してよく見えてきて、小野さん自身もそのことに気づいたんではないかなと思いました。
映画の中で、小野さんはほとんど泣き叫んでいたのですが、私も20代のころ、わけもなく不安で、誰からも必要とされていない、愛されていない!と小野さんのように、いたるところで泣け叫んでいました。
まるで、昔の自分を見るような気持ちで複雑な心境だったのですが、その泣き叫んでいる時は、これっぽっちも、自分のことを思ってくれている人たちのことは頭をよぎらなかったのです、、。
その存在に気づいた時、自分が少し変わったような気がしました。
工房集
Fami Event.2010
下町散歩
2010.05.10 Monday
GW中、東京都現代美術館の「フセイン・チャラヤン」展を見に行ってきました。
現代美術館には木場からしか行ったことがなかったのですが、今回は清澄白川から行ってみました。
駅から現代美術館に向かう商店街には、下町っぽいお店やアートショップなどがいろいろあったりして、とても楽しい道のりでした。
途中、お寺の庭をちらっと見たら、こんな可愛い鉢植えが!
お寺の方のものなのでしょうか?
私も、この鉢植えすごく欲しいです。
自分的にかなりツボでした。
その後は門前仲町へ行って、今日こそは酒場「魚三」に行くぞと思ったのですが、GWで休み、、、、。
つねづね、「魚三」には縁がないようです。
近くのバス停を見たら、月島までバスで2駅ほどだったので、橋を渡り月島へ。
夫と夜の月島探索。
地元の人たちの集う、小さな居酒屋さんへ入りました。
そこで聞こえてくる、お客さんたちの話はまるで映画のワンシーンようでした。
いつか自分も、あのおばあさんのように愛する人を失ってしまう時が来るのかもしれない。
どうしようもやりすごせない夜がくるのかもしれない。
そんなことを思ったら、「フセイン・チャラヤン」の作品がオーバーラップしてきて、自分が作品の中のタイムマシーンのような乗り物に乗って旅をしている気持ちになりました。