憧れの江戸小紋

2009.04.29 Wednesday

 

先週の週末、真珠子さんと照紗さんと一緒に伊勢丹のくるりの着物フェアに行ってきました。
「はじめよう!きものライフ」と名をうたれたイベントだけに、着物はじめて着る人にもありがたい、お手頃価格の着物がいっぱい!
私はついに、江戸小紋を2枚、購入しました!



オーソドックスの青いものと凝った、黒×朱っぽいもの。
ものすごく状態がよくて、丈もぴったり。
くるりのものって、綺麗で(しみなどがなく)大きいものが多くてありがたいです。
お値段は、なんと、各5千円!! ひぃ〜!
青い着物もほとんど着ていないと思われますし、黒×朱は新品っぽい。
元の値段を想像しても、10倍ではききませんよね、、、。
着物って、こういう掘り出しものがあるんですが、嬉しい反面、ものの価値って?ものの値段って?とか考えてしまいます。

私の場合は、夫のお母さんが古い着物などの布で小物を作るのが趣味なので、近所の人が着物をよかったら使ってとたくさんくれたりするのと、お母さんの妹である叔母さんが着物のコレクターなので、その2人から着物をもらうことが多いです。
中には仕立てをして、一度も袖を通していないのでは?というものも何枚かあり、思わず 「職人さん!私がたくさん着るからね!」と心の中で叫んでしまいます。
今回の江戸小紋にしても。

本当に細かいですよね。職人の技です。
やはり、こういう技には敬意を表したいですよね。

照紗さんは、アンティークの振り袖を買いました。
素晴らしい刺繍で! 
まるで、歌舞伎のお姫さまの衣装のような。
そして、その着物が似合ってしまう照紗さんって、本当にすごい!!と改めて思いました。

くるりの後は、お茶した後にマルイワンへ。
真珠子さんのお友達の方のやっている期間限定ショップへ。
「ZOESTYLES」というとても格好いい洋服のショップです。
私が普段、あまり見ることのなかった、初めての洋服たち。
こういう世界もあるんだな〜と思いつつ、またそこの素敵なコートが似合ってしまう照紗さんって、すごい!!と思いつつ。
私はたぶん、きつくて入らないと、、、思われました。(たぶんじゃなくて確定ですね)
Tシャツなら着られるのかも。って!

それにしても、女の子デートは楽しいですね。
私はもう、最初のくるりで放心状態で、同じくマルイワンの豆千代みて、洋服見て、いっぱいいっぱいだったので、そこでお別れしましたが、2人はまだまだ元気そうでした。
真珠子さんと照紗さんのパワーってすごいわ〜!



夫婦の時間

2009.04.26 Sunday



もうこんなに日差しが強く、影が濃くなっていますね。
こういう、コントラストの強い影がとても好きです。
こういう影がでる頃になると、夫婦で夕方のまだ空が明るいうちに、つい、ふらふら〜とビールを飲みにでかけてしまいます。
だいたい軽く1〜2杯で、晩ご飯は家で食べるんですけど。
今日、おつまみを何かひとつ頼もうってことになって、夫が「オニオンリングでいい?」と。私、オニオンリングがすごく食べたかったんです!
こういうことって、よくあって。
すごくたくさんあるメニューの中から、ただひとつ同じものを選ぶのってすごくないですか?
う〜ん。夫婦って不思議です。
そして、夫といるときにとっても安心している自分がいるんです。
すごく、のびのびしていて。
こんな我の強そうな者同士、大丈夫なの?という周囲の期待を裏切り、私たちはわりと淡々と暮らしています。
時々、夫婦のこととか書いてみたいと思うんですけど、ちょっと恥ずかしいような気持ちもあり。。。。

今の私には夫婦の時間がとても大切です。

ばくてん

2009.04.23 Thursday

 


関西滞在日記を書いている間に、あっという間に東京の日々がすぎていました。
今年は桜が終わったごろぐらいに、お花見2つ行きました。
ひとつは、撮影でお世話になったところのもの。
余興でばくてんを見せていただきました。
若いってすごいですね!

もうひとつのお花見は夫と、自転車で善福寺川へ。
夫の最近の仕事について、いろいろ話を聞いたり。
帰りに少し遠征して、前々から気になっていた永福町の商店街の「ゆめや」さんという珈琲屋さんでお茶しました。
手作りのくず餅が美味しかったです。(食べ物の話ばっかり!?)
私は今年、葉桜のよさに目覚めました。

先日、鳥取に住むおじいちゃんが亡くなりました。
今回、帰省したときにおじいちゃんに会えてよかったです。
おじいちゃんは、病院で手をベットに紐で縛られていました。
そういう姿を見るのは、とても辛かったです。
仏様というぐらい優しいおじいちゃんだったのに。
声が出なくなって、伝わらないフラストレーションからだと思うのですが、車椅子を蹴ったり、酸素マスクをはずそうとしたらしいです。
人が生きることや尊厳、そんなことを考えながら今、写真を撮っているのに、
自分の身内に対して何もできなかったことが、悔やまれました。


先日、「ここに生きる」をある編集者と写真家の方に見て頂く機会がありました。
その後に編集者の方とお会いして、いろいろお話をして、すごく暖かい言葉をたくさん頂いて、すごく背中を押してもらいました。
立ち止まったり、少し進んだりのそんな日々です。







nagiのつくりかた

2009.04.15 Wednesday

 

関西最終日。
京都の友達の家を出て、少しぶらぶらしようと思って街へ。
ポスターの着物姿の女性の絵に惹かれて、京都市美術館の「時空を旅するー美術にみる物語ー」へ。
ポスターになっている、3人の女性が仏像を見ている絵、「着物姿がモダンやわ、、、」と悶絶。
その他にも、素敵な絵画が多数あり。建築も優雅でした。
桜の手のなるほうへ、、、とはじめて通る桜の美しい道を歩いていたら、小さなギャラリーを発見!
可愛らしいはんこ展をしていたので、入ってみると作家さんは、なんと小学6年生!!
とっても、うきうきするようなハンコたちに興奮。
それだけでも、すごい!と思ったのに、お母さんらしき人にもうひとつの展示の葉書をいただき、近くの好日居という町屋お茶処に行ってみたら、これまたびっくり!
nagiちゃん版「ミッケ!」(糸井重里さんとかがやっている、いろいろ隠れている中から何かを探すウォーリーを探せみたいな絵本)の作品がすごいことに!!
nagiちゃんの作るアートコラージュ(nagiちゃん版のミッケ)がすごすぎて。
て、天才!?ですよ。彼女!
作品は写真で飾られていたのですが、両親が写真できちんと記録するという行為もしっかりしていて、家族みんなでnagiちゃんの作品を作るという行為を楽しんでいる感がこちらにも伝わってきました。
好日居には、海外旅行に家族で行ったときの、それぞれのフォトスケッチが置かれていましたが、家族みんな、もうただ者ではない感じでした。
すごい、家族ですね、、、。
ちなみにお父さんは建築家で集落研究家とのことで、妙に納得できるものがありました。
nagiちゃんの作品だけでもすごいのに、そこのスタッフの方の100歳近いおばあちゃんが作ったキューピーちゃんの洋服と帽子を見て、さらにぶっとびました。
小さいキューピーちゃんが、たくさん箱に入っていて、みんな洋服と帽子が違うんです。
おばあちゃんが最後に作ったキューピーちゃんの洋服が、マハラジャ!!しかも手には串だんごを持っていて。
思わず、なんでやねん!とつっこみたくなりましたが、自由でいいな〜と心から思いました。
私なにかそのときに、自分の中のいろいろなもやもやがはじけ飛んでいった気がしました。
ぱん!ってはじけた。
そして、一番大事な気持ちが自分にまた戻ってきた気がしました。

好日居で頼んだ、スペシャルnagiちゃんお茶セットは、もったいなくて、ハンコの押された紙コップは使えず、帰りの新幹線でお饅頭だけ食べました。



可愛い〜!  
そして、美味しかったです。もぐもぐ。




曾根崎心中と義経千本桜

2009.04.13 Monday


今回、関西に行くならば!ということで、大阪の文楽劇場で「義経千本桜」を見て来ました。
11時から21時までの、通しです。
一日中、文楽漬け。 いや〜幸せでした。
文楽劇場というぐらいなので、劇場中、文楽グッズだらけ。
文楽のための劇場ですよ!(しつこい)
その前の日と、当日の朝、早く大阪に着いたので、曾根崎心中ゆかりの「お初天神」にも行きました。
この通り、まだ10代のころ、大阪に行ったときなどに何度も通っていたのに、そのころは、「なに!?この怖い人形??心中!?」みたいな感じで、ただただ、違和感だけ抱いていました。
でも、いまとなっては、今度大阪行くなら、絶対にあそこに行かなくては!みたいな感じでした。
曾根崎心中は映画でしか見ていないのですが、あの2人が心中したのは、今の茶屋町あたり(ロフトがあるあたり)みたいです。




「義経千本桜」しかも、初日! 豊竹咲大夫さんが切に昇格!とめでたいづくし。


いや〜豪華でした。
時代物は、誰がだれだかわからなくなってしまい、すぐについていけなくなるのですが、それでも面白かったです。
ついていけなくても、ついていけるのです!(?)
ますます、浄瑠璃にはまりました。
一緒に行った友達は文楽はじめてなのに、通しで見る!とのことで、ちょっと心配したのですが、私よりも熱心に見ていて、かなり楽しんだようでした。
人形遣いの方は(勘十郎さん)宙づりになっていました。
あ〜、本当に面白かったです。

文楽を見終わった後は、飛田新地にある鯛よし百番へ。
鯛よし百番、濃い空気が漂っていました、、、、。
私、怖かったです。
濃い一日でした。







きこちゃん

2009.04.10 Friday

 

枚方で友達の子供のきこちゃんに会いました。
去年、神戸で「ここに生きる」の撮影が終わって京都へ向かう電車の中で、友達からいきなりメールが来て、「明日かあさってに子供産まれるから、交通費出すから写真撮りにきてくれへん」とのこと。
もし、私が東京にいたら、えー!?と思ってたかもしれないですが、ちょうどあと30分ほどで京都で、しかも出産予定日の2〜3日の間は京都にいるということだけ決まっていて、用事も何もなかったんです。
彼女に呼ばれて行ってみると、あと何時間後かに子供が産まれるかもしれない妊婦が晩ご飯作ってくれるとのこと。
私が作るから!と言っても聞かず、自分も食べるからかまへんわとのことで、さっさと鍋を作られてしまいました。
出産直前でも、こんなことができるんや〜とちょっとびっくりしました。

結局、彼女が風邪気味で容体が悪くなったのと、出産の予定日の時期をすぎてしまっていたこととが重なって、彼女の希望の助産院で産むことはできずに、大きな病院で産むことになり、撮影はなくなりました。
私は主のいない家で一人で、ドキドキしながら報告を待ち、、、、

その時は、産まれた次の日には東京へ帰らなくてはいけなかったので、帰る前に桂の病院に寄って、ガラス越しに赤ちゃんを見てお別れしました。

きこちゃんとは、その時以来の再会だったのです。
「きこちゃん、可愛いな」と友達にいうたら、
「可愛いとかちゃうねん。大事、大切やねん」と。
それを聞いて、胸がじ〜んとしました。
生活スタイルにこだわりのある彼女が、アンパンマンのついた自転車で迎えに来てくれて、
あんた、こんなつけるんやなっていうたら、
「もうな、子供が喜んでくれて笑ってくれたらな、なんでもええねん!」って。
その吹っ切れ方が、すがすがしくて。
今回、彼女に会えて本当によかったです。



庭の宇宙〜それでも食が勝つ〜

2009.04.10 Friday

関西、三日目とか書きたいところでしたが、冷静になると全部書かんでもええやん!と、、、 誰が、そんなに私のこと知りたいねん!?と。
しかもいろいろありすぎて、頭が混乱。二日目は花嵐ではなく、神戸で「ここに生きる」の恩人と会っていました。
会うまでに、湊川の商店街をうろうろ。
はらドーナツ本店であげたてドーナツをぱくり。
近くにはら豆腐店があるみたいでした。
恩人のお土産に、はらドーナツを持っていったんですけど、もうすでに食べたことあるようでした。(近所やし)
家に帰って、お母さんに聞いたら、あーちゃん(従姉妹)が持ってきてくれたわって。関西、口こみ食べ物情報すごすぎ!
食べたことないのは、私だけでした。
前から気になっていた、人工衛星回転饅頭もぱくり。
ご飯の前に、どんなけ買い食いしてるねん!?と自分につっこみつつ。


花嵐を見た後に一人暮らしをはじめた山科の友達の家へ。
手作りの晩ご飯を作って待ってくれたのですが、料理がすごく美味しくて。
彼女は実家住まいだったのに、いつの間にこんな料理上手に!?
鍋で炊いたご飯、春菊のしらあえ、筑前煮、ごぼうと胸肉のごまサラダ、かつおのたたき、まいたけとじゃがいものみそ汁。
すごい豪華メニューで、味もおばんざい屋さんでも開けるんちゃうか?みたいなよいお味で。
すごいで!もっち〜!

次の日は京都駅でレンタルサイクルを借りて、京都をぐるぐる。
行きたいところがありすぎて、3分の1も回れませんでした。
ランチは新風館の「TAWAWA」で食べました。
TAWAWA」すごいですね〜。
お野菜、20種類ぐらい食べました。
それで、ランチはメインがついて、1000円とか1500円ですよ。
また、行きたいです。

腹ごしらえをして、自転車を加速して大徳寺へ。
本当はアンティーク着物屋さんを巡りたいと思っていたのですが、大徳寺の中の瑞峯院という、キリシタン大名の庭が見てみたいと思い、今回はメインは大徳寺に。
なのに、瑞峯院は屋根の工事で拝観できないとのこと!
うなだれていたら、そのかわりにといってはなんですが、特別拝観の「黄梅院」を見ることができるそうでそちらへ。
「黄梅院」本当に行ってよかったです。
庭っていいものですね。はじめて良さがわかりました。苔もいい。
石をいろいろ見立てて、庭が宇宙になっていました。

今回、大徳寺の近くにある念願の「おはりばこ」へも行きました。



去年、郡上の星屑社で買った携帯ストラップが、ぼろぼろになっていたので、ちどりのストラップを購入しました。
最近自分の中で、ちどりブームです。
千本通りで友達のお土産に買った和菓子に押されていた、ちどりの焼き印も可愛かったな。
ちどりに会いたい(お笑いのではありません)




「いのりとのろい」

2009.04.06 Monday

 

関西、二日目。
神戸から京都へ。
最近、京都に来ると西陣をうろうろしています。
前に西陣へ来たときに、気になっていた「スガマチ食堂」で昼ご飯を食べました。
雰囲気がすごく素敵でお料理も美味しい!鹿肉のハンバーグランチを食べました。
その鹿肉を捕った狩猟の方のご家族も隣で食事をされていました。
その方の本がリトルモアから出ていて、「スガマチ食堂」にも置いていました。
また今度、読んでみたいです。
その後は、前に「ここに生きる」で撮影させていただいた、ALS-Dプロジェクトの甲谷さんのところに。
一緒に少し散歩をしてから、甲谷さんとは分かれて、U空間で古い知人の踊りのグループ「花嵐」を見に。
「いのりとのろい」というパフォーマンス。
ばんどーさんが抱えているのは1歳になる子供。
「いのりとのろい」、そのままやんかー!っとつっこみたくなるようなパフォーマンで、おかしかったです。
お客さんには小さい子供もたくさんいて、花嵐の前の方のパフォーマンスを見て、
「怖いー!!」と叫んだり、花嵐を見て「これ、怖くないわ〜」と言ってみたり。
子供を見ているのも、面白かったです。

見終わった後は、アーティストの伊波晋さんのパフォーマンス「赤い桃に出会う」で
暖かいトマトスープを頂きました。



トマトスープをもらうには、3つやらなくてはいけないことがあります。

・自己紹介をする
・握手か包容を伊波さんと1分間する
・ポラロイドで写真を撮ってもらい、それをこの木に飾る。

私は人妻なので、包容は勘弁していただき握手をして、トマトスープを頂きました。
寒かったので、とっても美味しかったです。







mogucamera

2009.04.06 Monday

 

関西、一日目。
大阪の肥後橋にある「mogucamera」に行ってきました。
「mogucamera」は肥後橋にある、写真のプリントのラボです。
私のホームページ制作をして頂いた、写真家の平野愛さんとデザイナーの松川祥広さん、写真家でラボマンの小倉優司さんが3人で運営しています。
フィルムのプリントは小倉さんがひとこまひとこま、ネガを見ながら焼いてくれます!
あの小倉さんがですよ! 
すごいです。しかも、普通ならば機械の手焼き扱いで別料金になるのに、普通の写真屋さんと同じぐらいの、プリントの値段!
大阪の人が羨ましい〜!!です。
私もフィルム現像をその場で出して、プリントを注文しました。
プリントの解釈で写真ってすごく変わるので、小倉さんに焼いてもらった写真は、いつもの自分の写真と違ってすごく新鮮でした。
愛さんとお互いのポートレートを撮りあい、撮った写真を頂きました。
その写真を使ってもいいと言ってくれたので、近々プロフィールの写真を何年かぶりに交換しようと思います。
素敵な写真をありがとうございます。

私は今まで、「mogucamera」のある肥後橋のあたりは行ったことがなかったのですが、愛さんにいろいろおすすめしてもらって、ずっと行ってみたいと思っていた「graf」や今まで知らなかった、新ダイビルの大阪名品喫茶店「大大阪」などをまわり、かなり肥後橋あたりを堪能しました。
ちなみに、新ダイビルは4月11日に取り壊されてしまうそうです。
スクラッチタイルをまとった優美な姿は客船にたとえられることも多いという、ダイビル。
なくなる前に見られることができで、よかったです。




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