支援のてまえで たこの木クラブと多摩の40年

2020.02.24 Monday

 

 

 

ものすごい勢いで物事が変化していく支援の現場。
発せられた言葉はあっという間に過去のものになり、日々更新されていく。
でも、だからこそ、多摩の人たちが何をしようとしてきたのかを伝えたい。
昔を懐かしむのでもなく、「いま」をそのまま切り取るのでもない、そうした記録を残したい。

【目次】


はじめに──たこの木クラブと多摩の前史  三井さよ
 1 暮らしに根差し、かかわることから始める――たこの木クラブや多摩の特徴
 2 多摩というところ――複数の事業所によるネットワーク
 3 三つの保育園と就学時健康診断反対運動

 コラム たこの木追っかけ日記――たこの木にまつわる諸々のこと  荒木巧也

第1章 たこの木クラブと多摩の四〇年  三井さよ
 1 多摩で育まれていた土壌
 2 子ども会活動と地域
 3 食べることと暮らしと
 4 青年たちの課題へ
 5 事業を立ち上げる
 6 制度との緊張関係
 7 引き継ぐものは何か

 コラム たこの木追っかけ日記――たこの木にまつわる諸々のこと  荒木巧也
 Photo たこの木キャンプ(一九九四 道志川)

第2章 支援は〈やりとり〉の連続に尽きる  岩橋誠治
 1 「関係づくり」から「支援」へ
 2 相手があっての支援・その相手とは? 
 3 支援をする側/される側――そもそも何を支援している?
 4 わからない相手との関わり
 5 関わり続けるしんどさ
 6 ともに生きるための支援 宗柔度/支援の利用はレッテル貼りではない
 7 ともに生きるための支援◆宗修燭箸─崟度の対象者」と捉えなくても
 8 ともに生きるための支援――様々な関係を築く中に
 9〈やりとり〉というコミュニケーション
 10 支援は〈やりとり〉の連続に尽きる

 コラム たこの木追っかけ日記――たこの木にまつわる諸々のこと  荒木巧也

第3章 子ども会から働く場へ――たこの木の三〇年、あしたやの二〇年  和田幸子
 1 たこの木ひろば開設
 2 働く場つくり準備会からたこの木企画へ
 3 はらっぱ開設――たこの木共働企画へ
 4 あしたや開設――あしたや共働企画へ
 5 共に働くって?――最初の思い
 6 制度利用――作業所の補助金から、障害者自立支援法へ
 7 線引きの問題――支援法内事業に移行して
 8 働くということ

 コラム たこの木追っかけ日記――たこの木にまつわる諸々のこと  荒木巧也

第4章 支援のその先へ――すいいち企画  児玉雄大
 1 すいいち企画との出会い
 2 ある日のすいいち企画から
 3 支援しない支援
 4 交戦しない反乱・ゲリラ作戦としてのすいいち企画
 5 支援のその先へ

 コラム たこの木追っかけ日記――たこの木にまつわる諸々のことァ 々嗅攅也
 Photo 夏合宿(一九九四 馬頭)

第5章 諦めることを諦める――たこの木クラブのスタッフとしての一〇年間 横田彰敏(聴き手+構成:三井さよ)
 1 たこの木クラブで働き始めた頃
 2 当時のたこの木クラブの印象
 3 転機になったのは?
 4 介助者たちの「温度差」
 5 横田さんの立ち位置
 6 岩橋さんはどう見えるか
 7 デタッチメント

 コラム たこの木追っかけ日記――たこの木にまつわる諸々のこと  荒木巧也

第6章 介助を続けていく  寺本晃久
 1 オーダーメイドで暮らしをつくる
 2 一緒にいることとその難しさ

特別付録 講演録「重度の知的障がいのある人の一人暮らしを支える」  岩橋誠治(編集・ヒビノクラシ舎)
 1 「知的当事者の一人暮らし」と「私たちの一人暮らし」
 2 重度の知的障害者が自らの暮らしをはじめられない理由
 3 重度知的当事者の自立生活支援の系譜と多摩市のたこの木クラブ
 4 「専門性」と「支援のレシピ」
 5 地域移行支援事業に関わって
 6 連続する暮らしの中で支援を連続させていく
 7 地域で暮らすということ
 8 事業所によるヘルパー派遣制度について
 9 キーパーソンを育てる
 10 おしまいに

おわりに  三井さよ

 

 

この本の表紙、中の写真を撮影させて頂いています。今回の本のために撮り下ろした永山の風景写真や、改めて必要だと思い、今まで撮っていたものに追加で撮影した写真なども掲載されています。

中の写真に関しては、過去の記録的な写真もあり、私が撮っていない写真もありますが、その写真がまたいいんですよね。

写真って、撮った時はそんなに印象に残らなくても、時がたつとまた違う意味をもったり、撮っていてよかったなと思う写真もあると思うのです。誰かが残していてくれてよかったなと思える写真たち。

 

この本がようやく形になったのが、本当に嬉しいです。メーリングリストにも参加させてもらい、書かれている方の草稿を読んでいる時から、これはとっても大切なことが書かれている大事な本になると思っていて。

地域で暮らすことが難しいと言われていた人たちが、なぜ多摩の地域で生きてゆくことができたのか。

そのために紡がれてきた人の思いや行動、活動がぎっちりとこの本にはつまっていて。

 

ぜひぜひ、この本がたくさんの人の手に届いてほしいです!

 

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